黒部川扇状地の扇端部には多くの湧水が湧き出ています。流域の入善町と黒部市の自噴する湧水は1164本(入善町389本、黒部市775本・平成18年度、湧水に係る水循環健全性調査・環境省データ)で県内でもダントツの多さです。今回は代表の湧水7地点を選びだし、湧水の湧き出しのメカニズムを知り、味、水温、pH、硬度など水の性状を調べる勉強をしました。解説は木戸瑞佳先生にお願いしました。黒部市の生地から荒俣、飛騨の湧水を観察し、朝日町浜草野にある塩田の清水を調べました、ここは地下から湧き出す水がモクモクと出てきて花崗岩のきれいな砂を持ち上げ、水沸き出る状態がよく観察できました。この湧水は黒部川流域から外れているので案外知られていない湧水の穴場です。沢スギではスギの根元から出る湧水が沢の気温を下げひんやりしていました。ここには山地性の植物と海洋性の植物が入り混じっています。今回はここにしかいない山地性の背中の丸いシマアメンボーを見つけることが出来ました。湧水は色々のことを教えてくれました。
(K.K)
黒部川扇状地に湧く清水の性質や味覚を自らの手で調べたりして体験するバスツアーに参加しました。
講師の木戸瑞佳先生(富山県環境科学センター)から’湧水10の謎’について解説をされ6個所の湧水の水温、pH、硬度、湧出量、味覚の体験ツアーをしました。特に今回は朝日町東草野海岸に近い場所に位置している「しょうこば」の湧水(塩田の湧水)も体験してきました。(地域学芸員
YN)
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■講師
木戸 瑞佳 先生
■解説ガイド・スタッフ
君島 勝 さん
中村 康昭 さん
中西 勉 さん
■水博物館構想推進室
木本 桂春
長谷川憲二
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