「地域学芸員」が案内する名所めぐり、みずはくツアー報告

 
黄金の扇状地(十二貫野台地方面)

 
 
2016年9月10日(土)
扇状地の歴史と水の文化探訪

 
  黄金の扇状地を巡り、扇状地の歴史と水の文化探訪の「ジオ&みずはくツアー」が始まりました。黒部川が氾濫しても水の影響を受けない高台にある北陸街道を通りました。浦山を過ぎ、愛本姫社をバスの中から見学し、愛本橋の下に着きました。愛本刎橋の説明を聞いた後、左岸より右岸まで愛本橋を歩きました。黒部川が境内の黒部川神社の説明で幾多の洪水との戦いを知りました。さらに北陸街道を進み舟見を通り、不動堂遺跡へと向かいます。不動堂遺跡が旧扇状地の舟見野台地の扇端で見つかった訳を聞きました。今も現役で使われている八千堂沢湧水活用施設を見学し、不動堂断層や扇状地の傾きに関係している事などの解説を聞きました。下山展望台から黄金の扇状地や河岸段丘、能登半島を眺望しました。
 入善町健康プラザ「サンウエル」で昼食をとった後、じょうべのま遺跡に行きました。当時の米の流通に川や海が使われていたそうです。時代はさかのぼり、約1万年前の樹根が見つかった吉原海岸の説明看板のある所まで海岸沿いをバスで行き、樹根が腐らないのは湧水によるものだとの話がありました。沢スギ園内では、ビュースポットで足を止め、幻想的な眺めを楽しみました。高瀬湧水の庭や清水庵の清水(生地の共同洗い場)で氷河の一滴の入った冷たくておいしい水をのみ、味比べをしました。扇状地の「水」が様々な所で重要な働きをしているのを学び、この貴重な資源を大切にしたいと感じた一日でした。
(K.H)


■解説ガイド・スタッフ
  君島 勝   さん
  吉田 良子 さん

■フィールドミュージアム水博物館   
  長谷川憲二 

 

■ルート

  富山地鉄新黒部駅前−>愛本橋周辺(愛本刎橋)−>旧北陸街道夏街道(バス)−>不動堂遺跡−>金山地区水道施設−>下山展望台(下山発電所美術館)−>入善町健康プラザ「サンウエル」(昼食)−>じょうべのま遺跡−>吉原海岸海底林−>杉沢の沢スギ−>高瀬湧水の庭−>生地の共同洗い場(清水庵の清水)−>生地中橋−>名水街道(バス)−>富山地鉄新黒部駅前



  愛本橋左岸

愛本橋右岸

不動堂遺跡

中に入ります
  
下山展望台

棚山台地方面の眺望


展望台の下


旧扇状地より今の扇状地へ

じょうべのま遺跡を眺める

海底林の説明看板前

沢スギ園内


ビュースポット

氷河の一滴(高瀬湧水の庭)


氷河の一滴(清水庵の清水)
 

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