黄金の扇状地を巡り、扇状地の歴史と水の文化探訪の「ジオ&みずはくツアー」が始まりました。黒部川が氾濫しても水の影響を受けない高台にある北陸街道を通りました。浦山を過ぎ、愛本姫社をバスの中から見学し、愛本橋の下に着きました。愛本刎橋の説明を聞いた後、左岸より右岸まで愛本橋を歩きました。黒部川が境内の黒部川神社の説明で幾多の洪水との戦いを知りました。さらに北陸街道を進み舟見を通り、不動堂遺跡へと向かいます。不動堂遺跡が旧扇状地の舟見野台地の扇端で見つかった訳を聞きました。今も現役で使われている八千堂沢湧水活用施設を見学し、不動堂断層や扇状地の傾きに関係している事などの解説を聞きました。下山展望台から黄金の扇状地や河岸段丘、能登半島を眺望しました。
入善町健康プラザ「サンウエル」で昼食をとった後、じょうべのま遺跡に行きました。当時の米の流通に川や海が使われていたそうです。時代はさかのぼり、約1万年前の樹根が見つかった吉原海岸の説明看板のある所まで海岸沿いをバスで行き、樹根が腐らないのは湧水によるものだとの話がありました。沢スギ園内では、ビュースポットで足を止め、幻想的な眺めを楽しみました。高瀬湧水の庭や清水庵の清水(生地の共同洗い場)で氷河の一滴の入った冷たくておいしい水をのみ、味比べをしました。扇状地の「水」が様々な所で重要な働きをしているのを学び、この貴重な資源を大切にしたいと感じた一日でした。
(K.H)
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■解説ガイド・スタッフ
君島 勝 さん
吉田 良子 さん
■フィールドミュージアム水博物館
長谷川憲二
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